居場所支援

少子高齢化が進行する中、これからを生きる子どもたちは間違いなく日本の宝となっていきます。しかし、今の日本の教育制度はどうでしょうか。

義務教育の過程では、全員が同じ時間、同じ範囲、同じ量の教育を受けることが当たり前です。勉強について行けてなくても、不登校になっても、学年は強制的に上がります。 また、進学先をより良いものにするならば、多額なお金を払って追加的な教育を受ける必要があります。

さらに、高校では、とにかく社会を知るきっかけを与えません。
子どもたちの多くはただ「家」か「学校」の居場所を往復します。
この勉強が社会にとって何の役に立つのか、自分が学びたい学問は何なのか、
何もわからないまま将来の進路を迫られます。
色々な大学生や社会人と関わったり、色々なボランティアや団体に参加したりしながら、学習の意義や将来の方向性を固めていく、そんなことはありません。

もう一つ。大学の話をさせてください。大学に進学した人の中には、大学が合わずに留年回数が膨らんだり、中退したり、就職活動がうまくいかず就職できなかったり、様々な壁を抱えている方も多くいます。
しかし、その場合大人だからという理由もあってか、彼らにサポートはほとんどありません。

これらの課題は全体のほんの一部です。

日本の大学までの教育制度は、一度レールを踏み外すともう元には戻りづらい傾向があります。
我々は彼らがもう一度元のレールを歩めるようになるためのサポートがしたいのです。
やる気がある人を心から応援してサポートし、そのための環境を整備することは、彼らがもう一度やり直す機会を与えることでしょう。
我々はそういった思いでこの事業を立ち上げました。

先程、子どもたちの居場所は「家」か「学校」しかないと言いました。
子どもたちの中にはこの狭間で苦しむ子どもも多くいます。
「家」の問題を学校には持ち込みづらい、「学校」の問題もまた家には持ち込みづらいでしょう。

社会人やリタイア世代にとっても同様です。「家」か「会社」、もしくは「家」のみの居場所で生きる人は大勢います。いつの間にか関わる人々が限られているものです。

このコロナ禍もあってか、自殺者数は11年ぶりに増加し、鬱の症状を抱える人の割合は4割増えているとの調査結果もあります。

そういった中で「第3の居場所」の重要性は日に日に高まっています。 「第3の居場所」を作ることで、心の拠り所を作っていきたい、そう考えています。

地域内の繋がりはインターネットの普及とともに徐々に薄れつつあります。
特に都会においては、孤独孤立の問題は深刻です。
国は孤独孤立担当大臣を設置し、この問題に取り組もうとしていますが、この問題を解決するには「官」だけでなく「民」の力も必要不可欠です。

第3の居場所とも関連しますが、地域住民同士の交流により、孤独孤立の問題を解決し、渋谷区に根ざした活動を行わなければなりません。

最後にこれらの居場所は特定の人々に限定せずに、全ての人に開かれたものにしようと思っています。子どもたちが抱える悩みは表面上のデータや数値からはわからないからです。

一見幸せそうな家庭、一見裕福そうな家庭に見えても、子どもは心に闇を抱えていたり、勉強時間や場所が確保できなかったり、様々な悩みがあるものです。
そういった隠れたSOSを見逃さないため、我々は全ての人を対象に活動する必要があると考えています。

年度内に開設予定です。全てを一度に行うことは難しいため、まずは「ステップアップの居場所」を作ります。
それに伴いクラウドファンディングを実施します。

それぞれ活動方針は以下の通りです。（事業内容は変更される場合があります）
For Someoneの理念のもと、少しでも多くの人を救えるように尽力します。

中高生向けの学習支援の場所を提供します。また大学生が今学んでいる学問を共有したり、社会人や教授の講演等を行うことで、勉強だけに留まらない支援をサポートします。

また、大学生にとって主体的に活動し多くの人と関われる絶好の居場所を作ります。さらに、大学で中退した方や引きこもりとなってしまった方、就職活動がうまくいかなかった方への総合的な就労支援も行います。

こども食堂事業、虐待相談、性の相談、ワークショップやボランティア活動の実施などを行います。例えば、勉強が終わったあとに、みんなでご飯を食べるなどを考えています。
Withコロナ、Afterコロナの時代に合わせて、対面、オンライン双方に対応する予定です。

これほどのサポートは当法人だけでは実現が不可能です。
今まであまり見られなかったNPO法人同士の協力により、これらを実現可能とします。

地域の方々と子どもたちが交流できる場所を設け、多くの世代間にわたる交流をサポートします。また、地域の住民の方々にも積極的に法人の事業に内側から関わっていただくことで、地域の方々にとっても輝ける居場所を提供します。

さらに、生徒の来れない平日の日中は、渋谷区内のテレワークの居場所としても機能させる予定です。